こちゃんの頭の中

日記やメモ。こちゃんの頭の中、のぞいてみる?

マウンティングオタク

※特定層のオタクに対してあまり良くないニュアンスの表現があります。

※オタクそのものを否定しているわけではありません。

 

『オタク』

私がまだ小さい頃、それはそれはネガティブな印象の言葉だったものです。現実から目を背けて妄想や実在しないキャラクターの世界に引きこもって過ごす人、そのためコミュニケーションが上手く取れなくて二次元の世界の話を現実世界にまくしたてるようにして持ち込む人、架空の世界に生きすぎて身なりや言動に気を遣わず現実世界で浮いてしまう人。そんなイメージの言葉だった記憶があります。

今はどうでしょう?何かを好きな人のことを総じて「オタク」と呼ぶようになり、かわいい・かっこいい・綺麗なオタクがいっぱいいて、何ならオタクを自己アピールのひとつにする人もいて、何だかとってもライトな言葉で、そして楽しそうなイメージです。いい時代だなぁと思います。

 

私だってアイドルオタクです。オタクに対して理解がないわけではないです。でもね、どうしても苦手な…何なら自分を差し置いて「だからオタクは嫌なんだよ」と言いたくなるくらいに嫌いなオタクの傾向があるんですよ。

それは「自分の世界に入り込んじゃうマウンティングオタク」。

具体例あげちゃいます。(以下、架空の話ですのでご理解ください)

〜デート中、テーマパークにて。無骨でいかついジェットコースターがある〜

A子)おっきいジェットコースターだね!なんかロボットみたいやない?

B男)そうだね。うんたらかんたらメカ、俺の出番!トランスフォーム!出動!

A子)何それー?

B男)あぁ〜、『○○(アニメの名前)』A子は知らないよね〜。だよね〜。笑

A子)…。

こんな感じです。相手に構わず、説明もせず、オタク発言をぶっ込んで、分かっていない様子を見て勝手に気持ちよくなっちゃうような人。私がA子ならこの手のオタクに心底引いてしまいます。

 

この手のオタクさん、「俺/私オタクだからこういうこと言っちゃうんだよね〜。普通の人はわかんないよね、ごめんね〜」っていうような、他の人とは違う特別感を抱いて気持ちよくなってる人が多い気がするんです。突然自分の土俵に持ち込んだつもりで一人相撲とって、あなたは知らないだろうけど自分は知ってるんだぞって一人で気持ちよくなってる人。この時点で分かるように説明しようとか相手と会話しようとかいうおつもりはさらさらないんでしょう。一種のマウントなんだろうと思います。

でも、マウントって二者が同じ土俵にいる時に成立するものじゃないんでしょうか。趣味も興味も何一つ共有していない状況で、一人で優越感に浸っている様子を土俵の外から眺めているこちらは一気に心の距離が遠のいてしまいます。言葉を選ばず言うと「何こいつ気持ち悪」です。

あるいは排他主義なんでしょうか。知ってる自分と知らないお前。知らないお前とは住んでる世界が違うんだよ、というような。これもマウントかもしれませんが。だとしても、一方がもう片方の世界に入り込もうとしていない以上、他を排する構図にそもそもならないのですが…

 

私は決して苦手だと口で言わない代わりに、マウンティングオタクさんの言動に対してはノーリアクション完全スルーです。話題にあげた傾向のオタクさんからしたら私の方こそ「排他的な非オタク」なのかもしれません。

見方を変えれば立場も変わるものです。自分と違ったり相容れない言動だったりする人を苦手に思うものですが、それが相手に伝わった瞬間「排他的」「拒絶」になりますよね。

私は自分のジャンル外で排他的にマウンティングを始めるオタクさんが苦手。ある面では、自分は排他的にマウンティングをとるオタクに対して排他的。苦手だと思う自分の心に嘘はつかない代わりに、表裏一体であることをきちんと分かっておこうと思います。

もっと歳を重ねて素敵な大人になった時、自分の苦手なタイプの人にも「そういう人もいるわよね、みんな違ってみんないい」と思えるようになりたいものです。